二十歳の君へ
東京大学立花隆ゼミナール
――今回はゼミ長の内藤さんにお話をうかがいます。
立花ゼミって普段は何をしている団体なんですか?
立花ゼミは、ジャーナリストの立花隆氏が主宰する駒場の主題科目です。始まったのは10年ほど前でそのころは「二十歳のころ」という書籍を出版して注目を集めました。
その後、科学系巨大サイト「sci(サイ)」をつくった第二期を経て、現在は第3期。「見たい、聞きたい、伝えたい」という意味の「見聞伝」を合言葉に、学生が文理の枠、大学の枠を飛び出て取材活動をし、各人の興味関心を深めつつその内容をHPで公開するという活動をしています。
――駒場祭では何をするんですか?
去年は全共闘を扱ったんですよ。ホットでしたけど聴衆の年齢層が高くて。今年は過去よりも未来を見て、もっと青臭いことをやりたいなあと思ったんですよね。
タイムカプセルとか案はいろいろ出ましたが、最終的には「今」ということをやろうということになりました。立花ゼミで扱うのって貧困とか環境とか、高尚なものが多いんです。でも、学生の頃しかできないことってあるでしょう?この、何かできそうでできないこの時期に、もっと「自分」というものに心を巡らせるようなことがあってもいいんじゃないかって。
で、内容ですが、講演会・落書き・冊子の3つ……いや、プリクラもあるか。ウェブ上の落書きというのも考えたんですが、さすがにちょっと。
――落書きというのは、今キャンパスに立ててある《壁》ですよね。
そうです。予想外に成長してますね(笑)
落書きって、例えば「駒場疲れる」とか「明日からは本気出す」とか、そのツブヤキが学生の「今」みたいなものを現わしてるんじゃないかと思うんです。 今はもう取り壊されてしまいましたけど、駒場寮の壁には一杯落書きがあったそうです。全共闘の時代の安田講堂にも、当時立てこもった学生たちによる落書きが沢山あって、立花先生がそれをまとめて本にしたという経緯もあります。そんなことも意識しつつ、広告塔としての役割も兼ねて設置しました。
それと関連して、現代の落書きって言ったらプリクラじゃないか、という話が出て。じゃあプリクラ機を設置してお客さんに撮ってもらって、一枚だけ《壁》に貼って帰ってもらおう、と。
特にこちらには是非みなさん来て欲しいですね。なにせ赤字なもので(笑)。
――冊子の内容は、どのようなものですか?
冊子ですが、これは「二十歳の君への宿題」という題で、著名人や、駒場で働く方々や、一般の方々から原稿を募っています。行動の指針にもなりますし、高校生の方などにも是非読んで欲しい。ウェブ上にフォームがあるので、この記事を読んだ人も是非投稿してください!立花ゼミページ
「二十歳の君への宿題」というテーマで書こうとすれば、必ずその人は自分の二十歳の頃を思い出すでしょう。その中にある後悔や教訓が反映されて、一冊の冊子となる。そして駒場祭当日その冊子を見て、僕たちと同世代の人たちやあるいは高校生が見て、ある種行動指針になる。そういうのが、見る側としても手っ取り早くておもしろいんじゃないかな、と思いました。
――それでは駒場祭に向けて、意気込みをお願いします。
去年扱った全共闘の時代と比べて、いまの学生には社会を占めるような大きなストーリーがなくて、エネルギーのやり場がなくなっていると思うんです。ですから「いま」それぞれが、夢中になれる小さなストーリーを選択する。それに夢中になる。それが勝ちだと思います。講演会や、冊子とかは、そのきっかけになれればいいと思っています。
あと、プリクラは是非来てください! 赤字です(笑)!
ありがとうございました。
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