今回の五月祭のテーマは「ReAcademic」、そこで本企画では、テーマに沿った講座を三名の先生方に依頼しました。Academicな活動とは、人間の「知」へ の探求・挑戦の活動そのものであり、その活動の産物は社会へと還元(Re)されていくものであるはずです。しかしながら、情報の氾濫や学問領域の細分化が進み、学問の一般社会への還元の形が直感的に捉えづらい存在となっています。

そこで、「知」への探求・挑戦の先端にいらっしゃる先生方から、その先端にある「知」というものがどのようなものか、どのように社会への還元を果たしているのか、またどのような展望があるのか、について講義していただき、受講された皆様に、最先端の学問と一般社会への還元の方法に触れていただきたいと思います。
興味をもたれた方は是非ご受講ください。
このところ、新聞やTVで「バイオエタノール」が話題にならない日はないようです。「君の車がデンプンやわらで作ったアルコールで動く」、こんな日が本当に来るのでしょうか。でも100年程前までは、着ているものもエネルギーもみなバイオマス由来でした。バイオマス資源の循環利用を目指す新しいバイオテクノロジーの話を通じて、これからの生活のあり方を考えたいと思います。
先生から一言:資源としてのバイオマスの将来を正しく理解してほしい。
21世紀の国際関係は、ますます複雑になり、私たちは大きな変化のうねりの中にある。これから国際社会はどのように進むのか。最先端の研究では、従来の手法と異なった「マルチエージェント・シミュレーション」により、コンピュータの中に社会を作り上げることができるようになった。この手法を国際社会現象の解析に応用してみる。具体的な事例を踏まえながら、危機における意思決定、内戦の展開、国際体系の変動などミクロからマクロまでのさまざまな問題にについて、実際のシミュレーションをお見せしたい。
先生から一言:社会の新しい見方について触れてください。
ナノテクノロジーに必須の新材料カーボンナノチューブ。多くの研究者や産業を魅了する直径1ナノメートルの筒状炭素構造の、どこにその秘密があるのかを探る。最近、アルコールを原料としたCVDという方法で簡単に単層カーボンナノチューブが合成できるようになった。謎につつまれた合成のメカニズムの解明と、ナノチューブの構造や配列を制御する合成に向けた格闘についても講義する。
先生から一言:今話題になっているナノチューブについてわかって帰ってください。