
医学部の学生として五月祭に企画を出すきっかけとなったのは何でしょうか。
医学部では、本郷生活2年目を迎えまだ病院実習の始まっていない4年生が五月祭に参加するのが恒例となっています。
医学に関してプロでもなく素人でもないという、学生特有の中立的立場から医療の現状をみなさんに伝えられればと思い、今年度も企画を立ち上げました。
「健康と私」と「病院で聞けない医療とお金」を2大テーマとして今年の五月祭では学生によるプレゼンテーションや企画内容の展示を行うほか、「東大医学部生100人に聞きました」と題したアンケートの集計結果発表、そして会場となる医学部本館の前では来場者の方へ向けたドリンク販売も行います。
「健康と私」というテーマを選んだ理由はなんでしょうか。
医療と聞くとがん治療や心臓手術など、メディア露出の多い分野が初めに思い浮かぶ方もいることかと思います。これらのような病気の「治療」が医学の確かな側面である一方、「予防」もまた同じく医学の片輪をなす重要な概念です。
医療費が切迫している昨今、高血圧や糖尿病などの生活習慣病がより重度の病に発展しないうちに治療(=重い病気を予防)することが重要視されています。
誰しもが関心をもつ「健康であること」を医学的に分析したらどうなるのかという点に興味をもち、このテーマをメインテーマの一つに選びました。

「病院で聞けない医療とお金」をテーマを扱うということですが、資料を集めるためにどのようなことを行いましたか?
はじめに、医療に関与する経済主体を「家計(患者)」「医療機関(現場)」「企業」の三つの視点に分けて簡単なモデル化を図り、経済の流れを調査しました。
調査にあたって最も重視したのは、それぞれの立場の現場を取材することです。東大病院企画経営部をはじめ、実際にそれぞれの視点から「医療とおカネ」に関わっている最前線の方々からお話をうかがい、全体像の把握や問題点の洗い出しに努めました。
他に、客観的な指標として政府の統計資料など、一般の方々の興味の範囲や新しい話題の発掘のために新聞や雑誌の記事も参考にしています。
企画の準備はいつごろから行っていますか?
企画の準備は昨年の9月から行っています。週2回の定期的な全体ミーティングに加え、2つのテーマに分かれたチームが随時話し合いを行っています。

最後に、五月祭への意気込み、来場者の方へのメッセージをお願いします。
五月祭は模擬店などのお祭り要素を含みつつも、学生主体の研究発表の場でもあります。今回の企画では、普段あまり医学に関わることのない一般の方でも分かりやすい発表を行うことを心がけました。出来るだけ公平な立場から、医療の現状の一側面を分析したつもりです。
五月祭へご来場頂いた際には、ぜひ医学部本館まで足を運んで頂けると幸いです。
医学部学生企画の方に取材を答えていただきました。「医療に関してプロでも素人でもない」立場を生かして、来場者の方々に最新の医療問題の現状を伝えようとする試みは五月祭以外の場では見ることができないものでしょう。
医療問題というのは身近なものです。この医学部学生企画に行けば、みなさんが医療に対して抱いている疑問や不安を解消できるかもしれません。